金属表面処理(パーカーライジング)職

金属製品の塗装をするには、美しい塗装の仕上がりのための前工程が必要です。その前工程が、表面処理(パーカーライジング)です。専門職の人たちは略して「パーカー」とも呼びます。防爆照明など火気に敏感な製品は加工された金属製品の表面に傷や穴などがあると、それが導火線になって発火の原因になってしまいます。さらに表面処理には、付着している油の除去の錆の防止などをすることにより、塗装の剥がれを防ぐ効果もあります。
どんなに美しい塗装であっても表面処理が適切でなければ、製品として不完全です。表面処理は塗装された製品の品質を決める、とても重要な工程なのです。

塗装職

スプレーガンなどを使って工業製品に塗装作業をする工程です。大野塗装は社名の通り塗装会社なので、多くの人が真っ先に想像する職種です。すべての製品が手作業で塗装されているため、職場では各々の社員が技術を磨き、それを発揮することで大野塗装品質を実現しています。アルミ鋳物やダイカスト製品などが主力ですが、これらの製品に対する塗装において美しいとの評価をいただいており、社内に蓄積された技術な確かなものであることがお客さまからも認められています。
技術の世界だけに「何年で一人前の職人になれますか」と尋ねられることがあります。しかしこれは人によって適性が異なるため、一概にはいえません。職人仕事、職人芸と言われることの多い世界ではありますが、あくまでも多岐にわたる作業のひとつです。昔は10年やって一人前と言われたこともありましたが、今では短期間でできるようになる仕事がたくさんありますし、半年で一人前の仕事ができるようになる人も多くいます。

検査・梱包・仕上げ

塗装を終えた製品をチェックし、納品しても問題がないかどうかを判断した上で梱包、出荷するセクションです。問題がある製品がここでの検査をすり抜けてしまうとそのまま出荷されて不良品になってしまうため、大野塗装の品質を守る「最後の砦」です。
一般的な工業製品の品質検査は機械化したり、標準化することができますが、塗装の場合は「見た目」で品質を判断される部分が多く、数値化できない特徴あります。それだけに熟練の目利きや技がモノをいいます。
塗料が垂れていたり塗ったはずの場所が透けていたりと、十分とはいえない塗装があれば現場と情報を共有し、連携することでよいものを作り上げていくことも重要な役割です。

現場ライン作業+配送

製造ラインでの軽作業とトラックによる配送の業務をお任せする、「二刀流」の職種です。配送業務は完成した製品をお届けする作業ですが、もう一方の現場ライン作業は自社内で製品を生み出す作業です。配送業務だけだと社内との連携を取りにくく、両方の業務に関わることはコミュニケーションの活性化によるミスの解消や業務の円滑化といったメリットがあります。